おーぷん2ちゃんねるのハロプロ板が活気づいてきている。
既にそれなりに稼働しているニュース速報+などと違い、ハロプロ板は住民の移動もほとんどなく、書き込みは少なかったが、先週末から投稿数が3倍以上になり、それらを題材にするまとめサイトも現れている。ところがそれらのスレッドの半分以上が、まとめサイト『カラフル×ハロプロ』管理人が立てて伸ばした自作自演スレというから驚きだ。
『カラフル×ハロプロ』といえば、転載禁止騒動以降、一人芝居で2ちゃんまとめ形式の文章を書いているとして話題になったサイトだ。それが外部掲示板で自作自演を始めたというのは、何があったのだろうか。

カラフル管理人本人にこの件について聞いてみた。

「きっかけは2ちゃんの書き込みで『はずかしいからオープン2ちゃんで自演してまとめたことにしろよ』というのがあって。その時はあまり気にもとめませんでした。自演する方が恥ずかしいと思ってましたし。でもサイトで毎日『一人まとめ』をやってきたら行き詰まりを感じ初めて…。そこで、そうだあれを本当に試してみよう、と思い出したんです。」

――住人の反発は予想しなかったんですか?

「最初に『おーぷん2ちゃんに移住した人はまとめサイト肯定派ってことでOK?』というスレッドを立ててみたんですが、そもそも住人がまだほとんどいない状態だと分かった。なら開き直って好き勝手立てて書き込ませてもらおうかなと。どうせどこでやっても一人芝居だし、もしも『名無しさん』が参加してくれ たらそれはそれで嬉しいし(※)。叩かれたり上手く行かなかったりしたらやめればいいや、くらいの気持ちでした」(※自演スレでも「カラフル管理人」名義 で連投している)

そんなカラフル管理人の心配は杞憂に終わり、おーぷん2ちゃんねるで叩かれることはなかったようだ。むしろもともと書き込みの少なかったおーぷん2ちゃんねるには、意外にも歓迎の空気すら感じられたという。元々潜在的な需要はあったのだろう。他のまとめサイトもまとめたりバナーを貼るなどして、新規ユーザーの流入も増えているようだ。

図はおーぷん2ちゃんねる統計情報ページより取得した、今月2日以降のおーぷん2ちゃんねるハロプロ板の投稿状況。
転載騒動の起こる3月5日より前はゼロ、その後も1日100件程度の書き込みしかなかったが、カラフル管理人が暴れ始めた14日を境に、3倍以上に増えている。

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もちろんこれは個人の功績に帰するものではないが、スレ立てや連投が活性化のきっかけ一つだったことは確かだろう。
そして参加者が増えるに連れ、カラフル管理人の意識にも変化が現れたという。

「当初は一人芝居を勝手にやるつもりでやってたんですが、人が増えるとやはり嬉しい。一人で壁にボールを投げていたのがキャッチボールになり、三角ベースになり...と人が増えていきました。これまで一方的に書き込みをまとめるだけだったけど、こうして自分の関わるコミュニティの発展に貢献できるとしたら、それは意義深いことだな、と思うようになったんです。」

最初はスレッドも書き込みもカラフル管理人のものが多かったが、数日経つ頃には参加者も増えてきたそうだ。また20日には、本家2ちゃんねるのサーバーが一時落ちていたために避難民が来たこともあり、認知度も上がってきている。

おーぷん2ちゃんねるは、後発のため本家よりも多機能で、お絵かきモードや新着レス通知機能があり、スマホでも書き込める。動作も軽く規制もないため、鯖落ちで一時的に避難してきた狼住人にもなかなか好評のようで、上手く行けば、このままおーぷん2ちゃんねるが人気板になる可能性もありそうだ。

(記事提供:カラフル経済新聞)